前回のあらすじ。
輸送機メーカーに新卒入社後、部門説明会を経て財務を志望していたが(この時点でブレまくっているのはご愛嬌)うっかり情報システム部に配属になったわたし。
どうなることやら。
【外部講師が何を言っているのかわからない新卒研修】
その会社では新卒研修として、外部講師を招いてプログラミング研修が行われていました。
プログラミングに触ったこともない文系の同期たちは不安の声をあげる中、意外にも冷静な私。
何を隠そう、工学部出身で研究室も情報系だったこべ。
「ふっ、プログラミング経験(免疫)があるこのアドバンテージはデカい。
一歩抜け出しちゃうぜ!」
と威勢が良かったのも2日程度。
研修の内容自体も結構ハイスピードで進むのと、要領を掴んだ文系同期たちもすぐ課題をクリアしていくではありませんか。
研修は2週間ほどありましたが、後半はその文系同期にヘルプをもらうこともあり、鼻をへし折られる形になってしまいました。
【研修終了、配属部署の仕事を始める、が】
研修が終わると、私を含めた新人たちはそれぞれの配属先に散っていき、部署の仕事にアサインされていきます。
私が配属になった部署は「技術システム課」。
ざっくり説明すると、車両の設計をする部署が使うシステムやソフトを管理/運用する部署になります。
さらにその中で私が担当になったのはベンチマークのために他社の製品を部品レベルに分解して画像データを一元管理する、といったシステムでした。
私が配属になった時点でこのシステムはリリースされていて、私を含む担当チームはシステムに不具合が起こった際の対応や、ユーザ部門からの機能改善要望に応えていくことになります。
このシステムの特徴としてインドの拠点で開発された、という点があります。
なんでもシステム開発の内製化の一環として優秀なエンジニアがたくさんいる(?)インド拠点に任せて開発させてみたところ、あまり品質の良くないシステムになり、運用保守を担当する本社が苦労をしている、という話を先輩から聞いて身震い。
とはいえ、新人に何かデカい業務が任されるわけでもなく、資料を読んだり、インド人エンジニアとのWebミーティングに参加してインド英語のリスニング練習をしたりしていました。
しばらくそんな日々が続くと私の心の声が囁き始めます。
「…..プログラミング研修の意味あった?」
先ほど述べたようにこのシステムはすでに運用フェーズになっていることに加え、実際にコードを書いたりするのはインド拠点の担当のため、本社の我々はいかにシステムの不具合や改善要望などをインド人エンジニアに伝えるか、という業務になっていたんですね。
誤解を招かないように言っておくとこの仕事も非常に重要ですし、徐々にシステム理解も進んでいたので少しずつ面白さも感じていました。
とはいえ、「システム運用の仕事ってこんな感じか」と少し見切ってしまったのもちょっとありました。
せっかく学んだプログラミングの知識を活かす場面も特にないのでなんだかなぁ、と思っていたところ、課長がこんなことを言ってきました。
課長「今度、社内初のアジャイル開発プロジェクトが始まるんだけど、各課から人を出すように言われていて。こべくんってこの前までプログラミング研修受けてたし(暇そうだし)ちょうどいいかなと思うんだけどどうだろう?」
こ「(アジャイルってなにそれおいしいの?)はい!喜んで!」
といった具合で情報システム部全体の取り組みとして始まるアジャイル開発プロジェクトにアサインされることになりました。
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